マフィンと猫と開店日和

マフィン屋店主の日々と周辺の記録

Earthbound

コナー・リーヴス。

繰り返し聴いた昨夜、就寝前。

寒くなると途端に人は家に籠もり出す。

支笏湖もぱたりと人がいなくなったし、はて、みんなどこで何をしているのかしらん。

 

昨年は冬に帰省していて

泣きたくなる景色に出会った。

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どちらが空でどちらが湖だろう。

写真よりずっと広がる景色に、1人だけ。

離れたことで東の果てがどんなに美しかったか思い知る。

記憶にはまだまだ美しい場所があって、冬であろうと、冬の美しさこそ、訪れたい衝動に駆られる。

 

北海道の人じゃないとよく思われるし

関西弁じゃないのに、関西の人?と言われる。

…芸人気質では、ある。

 

その違いはきっと、そばにあるものの美しさに気付いただけかもしれないなぁ。

田舎暮らしのおかげで美しい景色にいつも囲まれていて

冬にしか出会えない美しさも知っている。

道民のセオリーは、冬に遠出はしない。

吹雪に出掛けることはないけれど、上回る好奇心がある。

美しい場所を、その経験を、共有したい人がいる。

 

「You took me higher then I've ever been」

Earthbound、冒頭の歌詞。

地上に縛りつけられる冬を、支笏湖の美しさが高みに連れていってくれる。

そう気付いて欲しくて、お店を暖かくしてマフィンを焼いている。

 

つまりは、結局は、

相当暇だからね、遊びに来てねー!という話。

 

 

 

 

 

 

 

栃木絶景

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宇都宮、と言えば餃子!みんみん!!

車で走る東京、首都高速

小さかった空がやっといつもの広さを取り戻す。

紅葉もこれから。季節を巻き戻した気がする。

すっかり餃子が好きになっているこの頃です。

開店前から大行列。手際よく整列させる専属警備員?さんに心奪われる。

一人前230円。ライス100円。

なんてこったい…!低価格を維持するためには回転させなければならない。

価格を上げる選択をしない姿勢に応えるように、お客さんも食べたらすぐ席を立つ。

お互いが協力し合うのは、どんな職種であれ本来あるべき関係性だと思う。

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宇都宮から結構遠い黒磯。

いやはやすごかった。CAFE SHOZO。

町にありながら町を作ってしまっている。

町を歩いている人はほぼお客さん。

町中に駐車場。

都会じゃないのに、店員さん皆おしゃれ。ここで働くことに対する意識が高い。

このミニ版が北海道なら洞爺湖かな。

大変勉強になりました☆

 

ワガママ長距離ドライブ、ありがとうございますっ!

楽しかったなぁ〜!

今度は北海道で開催を☆

 

 

東京絶景2

「東京はうつくしい 終わりのない欲望

 むせるまで笑ったって 跡形もない昨日」

吉澤嘉代子

 

支笏湖で初めましてだった安達さんと

東京ではヨガウェアを選んでもらう仲に。

ただの部屋着と化した試着姿にひと笑い。

いつか開催しよう、支笏湖ヨガ☆

一人旅が常だったわたしは、旅先なのにまるで日常のように、これから会おうと会える人がいるなんて夢のようです。

 あの人も呼ぼう、会わせたい人がいる、、そうして好きな人の好きな人は、また好きな人になっていく。

その空気感ほど優しくて温かなものはなく。

美味しい、楽しい、嬉しい、ありがとう、おめでとう。

毎日言うわけじゃない、いつも会うわけじゃない。

会えたときには素直に伝えたい。

残りの人生がどれくらいかもわからないし、出来るならそんな言葉が多い人生をおくりたい。

伝えて、伝わって、そして喜ぶ彼女を見て、また嬉しくなって

そうして東京の夜は優しくなるのです。

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パドラーズコーヒー。

念願のチリムーロも。横浜の友人に付き合ってもらって。

1人じゃ辿り着けなかったよ、ありがとう☆

 

新宿駅の人混みに入れない感覚と

大縄跳びに入れない感覚は似ている…。

 

 

 

東京の真ん中で北を思う

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最近では珍しい、とっても綺麗な湖。

上手く漕げない不思議。美しく漕ぐ人の不思議。

波模様が楽譜のようで、音符を書くように水を落としてみる。

美しく漕ぐ人は、気持ち良さそうに歌っている。

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行きたくて行けずにいた小樽に連れてってもらいました。

今しか食べられない、ポテトグラタンがわたしの獲物。

今さらじゃがいもに感動しないと思っていたわたしが虜になる、京極町・吉川さんのじゃがいも。

甘い、ホクホク、減農薬。

キタアカリの美味さの衝撃は今でも思い出せます。

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タンシチュー。アッサリ食べられちゃう秘訣をアッサリ教えてくれる、本当に壁のないいぐれっくさん。

滅多に食べない牛に胃袋が踊る☆

写真ナシですが、パスタに焼き鳥ならぬ焼き牛をいただきました。

 

会いたい人には会わなければ。

顔を見て話すことの尊さ、小樽でも東京でも同じように感じました。

大事な人はわたしに優しい。

毛布のような温かさで、いつでもそっと手を差し伸べてくれる。

わたしはその手を、また大事な人へと繋げていこう。

そうして物理的距離を越えていこう。

 

 

東京絶景

「東京はうつくしい 泡沫のプラネタリウム

 星なんて一つも見えないけれど 夢をみているのよ」

吉澤嘉代子

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東京に来ています。

新宿ベルクのモーニング。

安さ、美味さを同時に叶える店。加えて安心、たしかなもの。

 

どこまで、いつまで歩いても足跡が残らない気がする東京の街。

東京は不思議なところです。

つくしい。

大好きな人たちとの夢のような時間が

本当に夢だったのではないかと、1人になると思います。

たしかなもの。

夢のような街に出来た、たしかなもの。

 

まだお腹いっぱい過ぎて面白く書けません。

が、書かずにおれず珍しくリアルタイム更新。まだ数日滞在します。

美味しい、嬉しい東京。

明日もたくさん笑おう。

 

 

足の裏が冷たくなる月

アイヌの暦で11月のこと。かわいい。まさに、まさに。

今年は積雪が早いですね。山麓に住んでいたころ、積雪が少なくてスキー場オープンにやきもきしていた記憶があるので、今年は早そうだなぁ。

…え?わたしは滑りません。羨望の眼差しを向けているのみです。

しかしこの冬、何かを始めます。

レッツ ビギン。とにかく何かを始めよう。

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Q.書店にない本には、どうやって出会うの?

A.ジャケ買いに近い衝動ですかね…

わたしが人を好きになるとき、きっと、その人の思想が好きなんだと思われます。

思想は生き方やあり方に繋がる根本、根拠。

好きだなぁと思う人が好きだと言う本であれば、きっと自分も好きであろう。という、盲目的な興味。

実際に買うかどうかは、もうそこは衝動ですよね。

そんな衝動で買った本。(ちなみに、好きだなぁと思う本屋さんがこの本を扱っていたので知りました)

誰の人生も、選択も、本人が幸せであるならそれが最上だと思います。

ただ、どう生きたいか、何を選ぶかは、今ある自分の知識の中でしか選択出来ない。

コペルニクス的転回をもたらすのは、既にある知識や常識を超える好奇心なんだと思います。

 あなたが思う当たり前が当たり前じゃないとしたら?

世の中には、自分では選択しないであろう道を征く人がいる。

そんな人の思想に触れられる本です。

2千部のみの発行。なので少ないですが、お店で販売しようと取り寄せ中です。

しばしお待ちください☆

 

人以外にも、わたしは思想を持つ店が好きです。

例えるなら、老舗と呼ばれるお店には思想があります。

華やかなパッケージのお店の記憶は薄れるのに、思想のあるお店は記憶に刻まれる。

そんなお店に出会えるといいなぁ。

来週、少し長いお休みをいただきます。

会いたい人と行きたいところ。

全部出会えますように☆

 

 

シンクロする2人

好きな器に出会うと、買うよりもこの人に会いたいと思います。

どんな人が作るのか、どんな場所で作られているのか。

そんな、会いに行く旅をしてきました。

行きたい、行こう。そんな衝動を、熱量を、分かり合える人が集まるともう大変。

あの日酔っぱらったのは、アルコールのせいではない。

むしろシラフでも変わらなかった気が、激しくします☆

 

MARIOBOOKS・安達さんとは初めましてとは思えない意気投合ぷり。

違う環境で育ち暮らしてきたけれど、感じてきたことや守ってきたもの、覚悟と言うと大袈裟かもしれないけど、成すと決めたことを成すために生きてきた、生きている。

自分の足で立とうとする人ほど、強い人ではないと思うのです。

悲しみが深い人はまた、愛情も深い。

「何か大切なものをなくしてそして立ち上がった頃の人へ」

何度読み返しても心が震えるのは、悲しい記憶としてしまっていたことに、悲しいだけではない温かな記憶があることを気付かされるからなんだろな。

 

安達さんが東京に戻ってからも、わたしは余韻に長いことゆらゆらしています。

毛布にくるまれているような。

わたしがぼけーっとしている間も季節はどんどん進んでいて

本当に毛布にくるまりたい。そんな寒さ。

足元の冷えに悩んでいたけど、これを解消する靴下に出会いました。

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温かい靴下と言われて買ったものが本当に温かかったことが、ない。

だけどこの靴下は本当に温かい☆

履き心地が最高。

身も心も温かくして、冬を乗り切ろう。