三年前の今ごろ、安達先生の誕生日は
慧ちゃんとカヌーを漕いでいた。
カヌーの上でズッキーニブレッドとコーヒーを飲んで
そのお礼にと慧ちゃんが歌ってくれて
3人で安達先生におめでとう電話をかけた。
三年後の今、わたしたちを取り巻く日常は変わってしまったけれど
変わらずカヌーを漕いで
変わらずマフィンを焼いて
慧ちゃんは変わらず歌っていて
安達先生は変わらず書いて・描いている。
今年の安達先生の誕生日は、朝起きてカヌーに乗り込んで
カヌーの上で自家製パンをトーストなんかして
出来ることが増えていたことを後から気付いた。
世界は変わる。
暮らしも変わる。
住む場所や仕事が変わることがあっても
漕がない日は来ないし
焼かない日も来ないと思っている。
また来年の今ごろ
出来ることを一つ増やして
おめでとうを言うのが楽しみだなぁ。